葉月のウィッグレビューvol.1-1 | 髪質にこだわりたい人必見!Berry and Rose(ベリーアンドローズ)【人毛100%ウィッグ】| 

16年前から汎発脱毛症を患い、毎日ウィッグを使っているStyle with Wigs編集長の葉月。そんな筆者が実際に使ってみて良かったウィッグをレビューするシリーズ企画。人毛の毛を使ったウィッグだと、大体10万円を超える事の多いウィッグ。気軽に買えるものではないので、是非ウィッグ選びの参考にしてみてください。

Berry and Roseのウィッグを被った筆者
Berry and Rose(ベリーアンドローズ)のカットしたばかりのウィッグを被った筆者

~”誰もが安くてオシャレなファッションウィッグをとっかえひっかえしながらウィッグライフを楽しめるわけじゃ無いと思うの。””ベリーはそんな人たちの心の防波堤だともおもっている”~

髪の毛の品質への定評はピカイチ。筆者自身も10年以上愛用している高品質の医療用ウィッグが購入できるサロン、Berry & Rose(ベリーアンドローズ)をご紹介します。

目次

私は人毛ウィッグがやはり安心できる

まず、改めて筆者自身の簡単な紹介をさせてください。

私は現在42歳で3歳の息子を育てています。今から16年前の26歳の時に脱毛症になり全身の毛が無くなりました。それからずっと、ウィッグライフを送っています。

ずっと脱毛症のことは限られた知人のみしか伝えておらず、なるべく「ウィッグを被っていることはばれないように」と思いながら暮らしていました。

しかし、去年からInstagramでウィッグライフの発信を始めてから心境の変化が。都内のセレクトショップに勤めているのですが、3カ月前に勤務先の同僚、そしてショップのお客様に脱毛症のことをカミングアウト。そしてウィッグを被っていることも伝えました。

それから、人毛、人工毛を問わず色々な髪形のウィッグを被りまわしてウィッグライフを楽しんています。

そんな私ですが、やはり一番多く無意識に手に取るのは、人毛ウィッグ。

”土台がきちんとしていて被り心地が良いから?” ”人工毛だと時々気になる毛のチクチクを気にしなくてよいから?” ”10年以上、ずっと人毛ウィッグを使っていたので被りなれているから?”

色々な理由がありますが、特に忙しかったり体調がすぐれなかったりして髪型の事にエネルギーを費やしたくない時に私が必ず手を伸ばすのがBerry & Rose(ベリーアンドローズ)のウィッグです。

私が初めて心から気に入ったウィッグに出会えたのがBerry & Rose(ベリーアンドローズ)だった

脱毛症になってから初めてのウィッグは百貨店に入っていた準大手メーカーの会社のミックス毛ウィッグだった

26歳のある日、後頭部に手をやるとツルっとした感触を感じました。それが私と脱毛症の付き合いの始まりです。始めは一か所だった脱毛箇所は、あれよあれよという間に1か所から2か所、3か所4か所とどんどん増えていきました。

どんどん落ち込んでいく私を心配そうに見守っていた母に誘われ、東京のとある百貨店の上の方の階に入っているウィッグショップに行きました。

よくCMでも放送されている大手のウィッグメーカーの子会社のショップでした。そこで紹介されたのは、人工毛と人毛がミックスされているウィッグ。確か20万円以上したと思います。店員さん曰く、「人毛は自然にみえる。人工毛は形状記憶されているのでヘアスタイルが崩れにくい。そんないいところどりをしているミックスが一番良いです」と言われました。

その店員さんと色々相談しながら、既成のウィッグを更に短く、以前の私と同じようなベリーショートヘアーにカットしてもらいました。「私らしいウィッグに出来たかな」と一応はその時は満足していました。

しかし、ミックス毛のウィッグだと、襟足の毛が襟やストールなどと擦れ合って、チリチリになり、ひどくなるとパンチパーマのように絡まってしまうんです。そうなると、わざわざその百貨店に行き、ヘアアイロンで伸ばしてもらっていました。

他にも、オシャレなウィッグメーカーは無いかしら?と探したのですが、当時は今のようにネットで情報があふれているわけではないので、自動的に2つ目のウィッグも同じお店で購入しました。

一応、納得はしていても、20万円を超す高価なものを1年ごとに購入するのは非常に親に申し訳ないと思っていました。(その当時、私はうつ病でほぼ引きこもり、実家にパラサイトしていたのです(それは、また別のお話です。))でも、当時調べたとき、「有名店のオーダーメードウィッグだと、優に100万円は超す」という事だったので、ここは本当に良心的なメーカーなのだろうって思っていました。

Berry & Rose(ベリーアンドローズ)は深夜のネットサーフィンで出会った

そんな感じで脱毛症になってから最初の2年間が過ぎ、ある日の夜ネットで『脱毛症』と検索して、何ページも、何ページもスクロールしながらネットサーフィンをしていて、ふと目に留まったのが、Berry & Rose(ベリーアンドローズ)のウェブサイト。

何?人毛のウィッグが10万円以下で販売している!!!

今までの、私の常識がひっくり返った瞬間でした。

Berry & Rose(ベリーアンドローズ)のノーカットウィッグとの出会い

最近新しく更新したウィッグの一代前のウィッグ。こちらもベリーアンドローズのもの。
軽くパーマを当て楽しんでました。

沢山のヘアスタイルのウィッグが商品ページにありましたが、私が一番興味をそそられたのが、何もカットを施していないノーカットウィッグ。オシャレに人一倍こだわりがあった当時の私。ノーカットウィッグがあるってことは、ヘアスタイルを私好みにオシャレにカットできるってこと?その夜、何かがビビっときて、興奮したのを覚えています。

翌日、まだウィッグを購入もしていないのに、当時憧れだったモデルさんんが行きつけのヘアサロンに恐る恐る問い合わせの電話をしました。

「脱毛症という病気でウィッグを被っているのですが、そちらでウィッグのカットをしてもらうことはできますか?そして髪がないので、個室で対応って出来ませんか?」と。

自分でもびっくりする程の行動力でした。(笑)

図々しいかなぁと思いながら、ビクビクしながら電話したのですが、びっくりすることに、快くウィッグカットを快諾してもらえたのです!しかも、芸能人などが利用する個室もカットのみの料金で私の為に抑えてくれるとのこと。

確か、午前中にBerry & Rose(ベリーアンドローズ)のサロンでノーカットウィッグを選び、午後にそのヘアサロンの個室で初めてのウィッグカットをしてもらいました。

もう、13,14年前の事なんですが、今でも非常に鮮明に覚えています。

一気に私のウィッグライフが向上した1日でした。


約6年前まで使っていたウィッグ。こちらは、元々ボブくらいの長さの物をスタイルチェンジしてベリーショートに。
もちろんベリーアンドローズで購入。

Berry & Rose(ベリーアンドローズ)とは

Berry & Rose(ベリーアンドローズ)は、高品質でセンスの良い医療用かつら(ウィッグ)及びヘアピースを低価格で販売しているウィッグショップです。重視しているのは、品質や使い心地。そしてひとり一人の要望に添えるように髪質やベースが選べるようになっており、ひとり一人に合ったウィッグを提案しているカウンセリング重視のお店です。

須田さんも脱毛歴20年の脱毛症当事者

実は、代表の須田さんも約20年来の脱毛症の当事者です。当事者だからこそ分かる、使う人の立場に立ち、より良い毛質・ネットにこだわって、オリジナルのウィッグを製作・販売しています。

須田さんが脱毛症を発症した頃は、品質の良いウィッグが全くなく、一念発起して自分でウィッグをつくろうって思い起業したそうです。右も左もわからずに、弾丸で中国に出張に行き、1件1件工場をまわり、やっとの思いで取引先となってくれる工場と出会ったそう。

代表の須田さんの思い

そんなとっても熱い心を持っている須田さん。とっても優しいお姉さんのような存在で、サロンに行くたびにその時の仕事の状況やプライベートの近況を報告したり、アドバイスをもらったり、とっても仲良くさせてもらってます。(結婚する前は、恋愛相談はもっぱら須田さんにしていました。笑)サロンに行くと、まず待合室に招かれるのですが、そこでのおしゃべりだけで気づいたら1時間経っていたことも!!

私の事だけじゃなく、須田さんの工場とのやり取りの苦労話や会社経営の大変さも沢山聞いています。品質の安定した商品を作るって本当に大変だそうで、起業した当時はハプニングの連続だったそう。

でも、何かの会話の時に須田さんが仰っていた事が私にはとても印象深く残っています。

「私がベリーアンドローズを立ち上げた時は、全くオシャレなウィッグ、妥当な価格のウィッグが無かった。でも、今では沢山のウィッグ会社があり、安い人工毛のウィッグの品質もどんどん上がってきている。国内のウィッグ業界は飽和状態で、競争は年々激しくなってきているから、正直ビジネスは大変。

だから、時々、もうリタイヤしてもいいかな。と弱気になることもあるんだ。

でもね、私のお客様は、安心を求めて私のお店を選んでくれていると思うんだ。ウィッグは気を付けて扱っていても紫外線などで、どうしても傷んでしまうもの。だから定期的に新調する必要がある。

ほとんどの人は、病気のことは言わずにウィッグを被って生活をしているでしょ。ウィッグが傷んで新調しなくてはならなくなった時に、使っているウィッグと同じような毛質や色のウィッグがもし見つけられなかったら?

私は、誰もが安くてオシャレなファッションウィッグをとっかえひっかえしながらウィッグライフを楽しめるわけじゃ無いと思うの。病気になって不安になっている人は、変わらないっていう事が安心の源だったりする。そんな人が、ベリーさんに来たら私を守ってくれるウィッグがある。そういうような、心の防波堤だとも思っているの。そういうお客様達の為に、ベリーは存続し続けなくちゃいけないと思ってるんだ」

わたし、須田さんのこの言葉が忘れられません。



Berry & Rose(ベリーアンドローズ)の髪質へのこだわり

イメージ:Berry and Rose(ベリーアンドローズ)WEBサイトより

ウィッグに使用されている人毛にはランクがあるって知っていますか?同じ人毛ヘアといっても、CランクからS++ランクまでかなりの差があり、価格も全く違ってきます。

安い人毛の多くが、枝毛や切れ毛のある髪・癖の強い髪・カラーやパーマ等で傷んだ髪などが原料として使われていることが多いです。そのような髪を使えば、いくら工場で加工して一見見た目が綺麗でも、洗髪したら直ぐに傷んだり絡んでしまったりすることが起こります。

一番質の良い髪は12歳~18歳くらいまでのカラーやパーマをしていない髪と言われています。このような髪は年々入手が困難になっていて、価格も上がっているそうです。

そして、人毛は天然のものですので常に良い髪が手に入るとは限りません。品質に個体差があり毎回違う髪であるということを前提に購入する必要があります。

それでも自然さ、手触りの良さなど『人毛』に回るファイバーは無いのが現状で長くウィッグを使用する人にとって人毛100%のウィッグはなくてはならないものとなっています。

Berry & Rose(ベリーアンドローズ)は特に人毛の質にこだわっているそうです。筆者も身をもって体験しており、やはり脱毛症仲間の中でも多くの人がBerry & Rose(ベリーアンドローズ)の毛質は非常によいっと言っています。

Berry & Rose(ベリーアンドローズ)取り扱い品

2020年10月より、ラインナップによっては工場の変更があるそうです。以前と同じ工場の商品は、BHRNDとBHDCの総手植えの折り返し無し、そしてハーフピースの3種類となります。工場が違うと、髪質も違ってまいりますのでリピーターの方はご注意ください。

人毛ウィッグ

人毛100%総手植え-BHDCシリーズ 
80,000円(税込88,000円)~


沢山の原料の中から厳選された癖の少ない人毛(ヴァージンヘアー)を使用しています。総手植えなので同じ人毛の機械製と比べて軽く、髪の流れがあって自然です。トップをフワッとさせたい方や、ヘアアレンジを楽しみたい方にお勧めです。分け目は自然で通気性が良く柔らかい絹スキンです。

また、こちらの商品は髪の毛をベースのネットに植える際に、折り返しが無いタイプと折り返しがあるタイプを選べるようになってます。折り返しがある方が短い毛が出てこなかったりする利点がありますが、その分長い髪の毛が必要になるので貴重です。また、折り返し無のほうが毛量が少ないと、好みに個人差があるので、購入の際にお店に相談するとよいと思います。

人毛100%半手植え機械製 BHRNDシリーズ
83,000円(税込91,300円)~

沢山の原料の中から厳選された癖の少ない人毛(ヴァージンヘアー)を使用しています。分け目と周囲は手植え、その他の部分は機械製です。トップのボリュームを押さえたい方にお勧めです。また、全てのキューティクルが一定方向であるため滑らかな手触りと質感です。分け目は自然で通気性が良く柔らかい絹スキンです。

人毛100%総手植え軽量ウィッグ~リバースショート~
52,000円(税込57,200円)


人毛100%レミーヘア軽量総手植えのウィッグです。軽くパーマがかかっていてお手入れが楽です。つむじ部分は絹スキンで上から見られても自然です。

重さも70g前後、人毛なので自然で手触りも良いウィッグです。

ミックスウィッグ

ミックス総手植え-BERRYシリーズ
45,000円(税込49,500円)

人毛(40%)と日本製高級耐熱化繊(60%)をミックスした総手植えの製品です。 形状記憶によりスタイルの持続性があります。 分け目は人工皮膚を使用し見た目がとても自然です。 耐熱温度は180℃。重さは90g前後と軽量で、かぶり心地を追求しました。※軽量ですがしっかりボリュームがあるので毛量がない方でも不自然に見えません。

※カールなどのスタイルを維持するには定期的にメンテナンスが必要です。

高級化繊ミックス総手植え-BHDMシリーズ
78,000円(税込85,800円)



人毛(40%)と日本製高級耐熱化繊(60%)をミックスした総手植えのウィッグです。毛量は少なめでウィッグの総重量は50g前後と軽いのが特徴。

洗っても型崩れしづらく、お手入れが簡単です。ふんわりとしたカーリーなスタイルが好きな方やシニアの方など、幅広い年代の方々にもおすすめです。※耐熱温度は160℃前後です。

ミックス(耐熱化繊+人毛)半手植え機械製 BHMMシリーズ
40,000円(税込44,000円)

人毛と耐熱化繊のミックス。分け目と周囲は手植え、その他の部分は機械製。 分け目は人工皮膚。 耐熱温度は130度。ヘアアイロンも使用可能です。

※カールを維持するには定期的にメンテナンスが必要です。

ノーカットの人毛ウィッグ

現在ノーカットウィッグの取り扱いは休止していますが、上記のウィッグを同価格にてノーカットの状態で購入することが可能です。

フルオーダ-

ご自身の頭のご自身の頭の型を取るため、来店のみ注文可能。分け目は絹スキン、人工皮膚、モノネットの中から選べます。

医療用かつらナノスキンウィッグ
150,000円(税込165,000円)

医療用かつら 人毛+耐熱人工毛ミックス
150,000円(税込165,000円)

ヘアピース

医療用ヘアピース
45,000円(税込49,500円)



医療用ハーフピース
81,000円(税込89,100円)

子供のためのウィッグ

小学生以下の子供の為に、初回のみウィッグを無料製作をしています。既製品、フルオーダーともに対応しているそうです。時間がかかるため、余裕をもってお問合せ下さい。

尚、中学生は既製品のみ30%offで対応してくださるそうです。

メンズウィッグ

医療用男性用人毛スタイルウィッグ
63,000円(税込69,300円)


その他

オリジナル帽子や、ウィッグ工場とコネクションを活かして、ご自身やご家族などの髪を持ち込み、ヘアピースやエクステンション、ウィッグに加工するサービスもあります。


注意点としては、かつらに髪を植え込むとき、1本の髪を10cm程折り返して結ぶ為、実際の長さより短くなります。

また、多いように見えても中には短い髪が混ざっており、そのような髪を選別すると全体の5~6割しか実際に使うことはできないそうです。その場合は一部のみ持ち込みの髪で、足りない部分はお店で用意をすることができます。

*料金はエクステンションが40,000円~、部分かつら・前髪ウィッグが68,000円、全かつらは98,000円~。

まとめ

私にとって、とても思い入れの深いウィッグショップのBerry & Rose(ベリーアンドローズ)。思い入れが深すぎて、1回では書ききれませんでした。笑。

今、一番多い頻度で愛用しているウィッグは、今年の冬にサロンへでカットしてもらったものです。次回の投稿では、その愛用中のウィッグについてご紹介します。嬉しい特典もあるので是非お楽しみに♪

Hazuki

3歳息子の母であり、このWEBマガジンの編集長。時々アパレルセレクトショップ勤務のファッションLOVER。26歳の時に頭からつま先まで全ての毛髪が抜け落ちる、汎発脱毛症になる。

よく転ぶし、失敗もする。そして落ち込む。モットーは『転んでもただでは起きない』。究極の精神的ケチである。

脱毛症になって10年以上苦しんだからには、この経験を人生のプラスにする為に、何ができるか?を考え始め、インスタグラムで自身の経験などを発信し始めた。

夢はSWW がVOUGE.JPに掲載されること。究極にオシャレで尚且つ最新の情報を発信できる存在となること。そして、沢山のヘアロスで悩む人達が一歩を踏み出すきっかけとなること。

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