8年間続いた脱毛症を克服した私と、食事療法の関係

脱毛症に悩む女性

私は23歳から30歳の、8年にわたり多発性の脱毛症でした。色々な治療を行っても治ることのなかった脱毛症ですが、食事を見直してから不思議なことに髪が生えてくるようになりました。ウィッグはもう長いこと手元にありません。

脱毛症の原因や症状は人それぞれです。すべての人が私と同じようにすれば脱毛症を克服できるいう意味ではなく、脱毛という『身体の間違った反応』を正すために、食事というアプローチもあることを、体験談を通してお伝えできればよいなと思っております。

目次

さまざまな治療法を試しても髪が生えない現実

当時はずっとウィッグをかぶって生活をしていました。髪が生えなかったころは「なんで私が…」となかなか現状を受け入れられず、ウィッグを取った自分の姿を見て腹が立つやら悲しいやらで。

表面上はウィッグの扱いにも慣れてきて外では普通に過ごしていましたが、一人になると気持ちが乱れて涙した夜も多くありました。

塗り薬、注射、紫外線療法、漢方。

病院での治療は色々やったけど結果的に治ることはありませんでした。

「この病気の治療法は確立されていないから、これをやれば必ず治るというものではない」病院でそう言われるたびに何度も肩を落としました。

脱毛症は自己免疫疾患という説

この病気は自己免疫疾患の一つという説が有力です。免疫が誤作動を起こして、毛穴を攻撃するという考え方です。

そのころの私は慢性のアレルギー性鼻炎や手湿疹、副鼻腔炎、虫歯、便秘などあり…今振り返ると健康的とは言えませんでした。

次第に私は「私の体は、免疫が過剰に反応してアレルギーが出たり、誤作動を起こして毛穴を攻撃したりしているんだな」

と考えるようになりました。しかし当時は、脱毛症が免疫の誤作動ということがわかっても、どうすればその誤作動を正すことができるのかということが分かりませんでした。

アレルギーや自己免疫疾患の原因と考えられる“リーキーガット症候群”

腸漏れ症候群とは?

そんな中いろいろな本を読み、情報収集中する中で「リーキーガット症候群」という腸の状態があることを知りました。リーキーガット症候群は日本語では「腸漏れ症候群」とも言われていて腸が慢性的な炎症をおこすことで腸壁が脆くなり、細胞と細胞の隙間ができて、そこから未消化のタンパク質や残留農薬や毒素なんかが漏れてしまうというものです。

本来腸はフィルター機能をしっかり果たしているはずなので、分解されていないものが腸壁から漏れるなんてありえないのですが、リーキーガットの腸だと漏れてしまいます。流れるはずのない異物が身体を巡ることで、身体の免疫細胞が過剰反応を起こしたり、誤作動を起こしたりすると言われています。それによってアレルギー性の疾患や自己免疫系の疾患など、さまざまな不調が現れます。脱毛もその不調のうちの一つ。

この「リーキーガット症候群」のことを知ったとき私は、この病気の答えを半分知ったような感覚になりました。今までできなかったパズルが完成されていく感覚でした。慢性鼻炎も、小さい頃のアトピーも、お腹が弱いのも、脱毛症も。全てリーキーガットになった腸が原因だったんだと感じました。

リーキーガット症候群の原因

グルテンや乳製品をとりすぎていませんか?

腸壁がもろくなる原因は、抗生物質やステロイド、頭痛薬、ピルの内服。その他に胃酸の低下やピロリ菌感染。ストレスや添加物、残留農薬、グルテン、カゼイン(乳製品のタンパク質)の過剰摂取などが挙げられます。

更に水道水の塩素なども。現代の便利な社会は、その便利さと引き換えに腸を荒らすもので溢れています。日本人の7割強がリーキーガット予備軍とも言われています。

アトピーとかアレルギー体質の私は、そもそもの状態がリーキーガットの状態に片足を突っ込んでいたのだと振り返ってみて思います。そこにストレスや食の乱れなんかがきっかけとなって脱毛という症状として現れたのだと。そんなふうに納得してからは、ひたすらリーキーガットを治すための食生活を模索しました。

脱毛は身体からの一つのサインかもしれない

その後は1年半ほどで髪が生えてきました。その間病院での治療に行くことはしませんでしたので、私としては食事を変えたことで自分の免疫が多少は正常に働くようになってくれたのだろうと考えています。

今思えば、鼻炎も手湿疹も便秘も、そして脱毛も身体の不調を知らせるサインだったのだろうと思います。身体の声は人それぞれ色々とあります。それはニキビかもしれないし、頭痛かもしれないし、胃痛かもしれません。一つひとつのサインに耳を傾けて、自分に必要な食事を選択することで身体の間違いを正していくことが出来れば、自然と身体は正しく動くようになります。

私の経験談が治療のヒントになれば嬉しく思います。

リーキーガット症候群については、必要栄養素や除去した方が良い食材、検査方法など、またお伝えしていきますね。

この記事のエディター

Kana

8年患った脱毛症を食事療法で克服した健康オタクです。

食事の変化で身体と心が変わる感動をたくさんの人に伝えるべく、フリーの栄養アドバイザーとして活動中。自作の腸育スープ=ボーンブロススープをネット販売しています。

家では、アレルギーや喘息の子どもたちの体質改善に日々奮闘中の3男子ママです。

◆保有資格◆
・オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(分子栄養学 栄養アドバイザー)
・健康増進マイスター
・野菜ソムリエ

脱毛症に悩む女性

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